練習方法

では次に練習方法をご紹介しますまずは吸った息を全部吐ききるロングトーンの練習をしましょう。　最低音の「ミ」の音がいいでしょう。まだ指使いを知らない方は開放の「ソ」の音でもいいです。今まで書いてきた口の中のことを気をつけながら吸った息をすべて空っぽになるまで吹きます。ここで気をつけていただきたいことは、息がなくなってきてもディミネンドしないように吹きます。口の中も圧力も息のあるなしにかかわらず変えません。お腹の位置も全部です。息を最後のほうで絞り出すということはしないでペットボトルに入っている水をゆっくり傾けて一滴残らずなくならすような感覚で息を空っぽにします。息がなくなったときに体のどこかから息を注入すると同じ音が鳴るように終わってください。そうすると自分でディミネンドを意識してしなくても空気中に音が溶けてなくなるようにだんだん小さくなって終わります。この間に音程が変わる、音が途中で切れてしまう、最後のほうで音程が上がってしまう、リードの雑音がするなどの症状がある人は口の中のチェックをしてください。口の中が一定で圧力のかかるところが最後まで一定ならば必ずきれいに終われるはずです。感覚としては深呼吸をして息をすべて吐ききる感じです。